モンテッソーリ教育の五つの領域
モンテッソーリ教育は子どもの無限の才能を伸ばします。
自発的に選んだ活動を繰り返し、集中力を養い自信がつきます。
日常
モンテッソーリ教育における「日常」とは「日常生活の練習」です。
それは、大人が日常の生活で行っている様々な生活様式を子どもが学び練習することです。
カトリック光丘幼稚園では、2歳半から6歳までの子どもが、のびのびと自発的に繰り返して練習出来るように配慮しています。
世界中の生活様式それ自体を「文化遺産」としてとらえ、日本に住む子どもはそれを受け継ぐ担い手として成長・発達できるよう方向づけています。
日常生活の練習を行うために基本となる運動のことをいい、からだ全体からとらえた運動のことをいいます。
例)歩く・立つ・座る・運ぶ・折る・注ぐ・縫う・切る 等々
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紙に書いてある絵の上にある点に沿って、縫いさしをしています。
とっても真剣な表情です!
やりたい時に道具があって、やり方を学び繰り返し行いながら習得します。
すべては自発的な意志からはじまります。
モンテッソーリ教育では、幼稚園の年少さんから取りくみます! -
型はめパズルをしています。
きれいに車のパズルを並べながら出し入れすることを楽しんでいます。
手つきがとても繊細です! -
リボン結びの練習です。
モンテッソーリではこんな教具があるんです!
子どもの興味に沿った、(ボタン・スナップボタン・ファスナー・かぎ 等々)指先を使った素敵なお仕事がたくさんあります。
社会生活を円滑にするための礼儀や規則などのことをいいます。
相手の立場に立ってふるまうことを重視しています。
例)挨拶の仕方・感謝とお詫び・観察の仕方・お返事の仕方・物の受け渡し・食事のマナー・外遊具の使い方 等々
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光丘幼稚園では、あいさつは “大好きなしるし” です。ひとりひとりのお子さまと先生が丁寧に挨拶します。
お子さまたちも同じようにあいさつを通りして心を通わせていきます。 -
縦割り保育の良さは、何といっても異年齢交流です。
年長さんが「ぼうし、ここだよ!」と、帽子をかける場所を教えています。
ドキドキしている年少さんの気持ちを優しく包んでくれる存在です。 -
園庭の隅に小さな池!
ビオトープは生き物たちの宝庫です。
メダカやヤゴ、あめんぼう等の小動物と身近に触れ合い、体験が出来る魅力的な場所です。
例)掃除・洗濯・アイロンかけ・花の水切り・動植物の世話・作業の準備
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子どもは、ほうきでお掃除する事がとても大好きです。
子どもサイズのほうきとちりとりでやり方を教わって気持ちよくできています。 -
花を植えたり野菜をつくったり、土づくりから体験します。
土をふるいにかけて、種をまく準備をしています。
みんなで一緒にする作業、とっても楽しそうです。 -
植物の水やりも大切なお仕事です。
子どものサイズに合ったじょうろが用意されているので、みんな自分からお花にお水をあげてます。 -
毎年、園庭の夏みかんの収穫を行います。
収穫する子どもは真剣な表情で、作業をしています。
後ろで見守る子どもたちの真剣なまなざしも、すてきです!
がんばれ!がんばれ!っていう声が聞こえてきそうです。
自分でやろうとする心をはぐくみ、必要な能力を身につけるためのものです。
例)着替え・靴の手入れ・持ち物の管理・歯の磨き方・手足顔の洗い方 等々
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ボタンを一生懸命とめています。
シャツも上着もボタンがあります。
手先が器用になるこの時期に、毎日の習慣にするためです。
この時間が、子どもたちの人生の宝になると思うと、待つことも大切な時間なのです。 -
自分の名前が書いてあるところに靴を揃えて置きます。
これも立派なモンテッソーリ教育です!
幼児期の子どもは自分のもの・名前・場所などを大切にしています。
そんな気持ちと一緒に、整理する心を学んでくれるってとっても素敵素敵です。
感覚
モンテッソーリ教育における「感覚」とは、見たり、感じたり、触れたり、聴いたりすることによって、大きさ・色・形・重さ・粗さ・滑らかさ・熱さ・音の強さを理解していく時期に、発達を助けることです。
ものの大きさ(サイズ)や色、形を識別する視覚を学んでいきます。
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ピンクタワー。
立方体を上手に積んでいきます。
子どもたちは遊びながら「大きい」「小さい」を学んでいます!
物に手で触ることによって知覚できる触覚・温度・ものを認識する感覚・手で支えたり、持ち上げることによって知覚できる重さの感覚を学んでいきます。
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少しの形の違いも触覚で確かめます。
音の強さや弱さ、高い音低い音、音色を聞き分ける聴覚を学んでいきます。
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①②
① 円形の筒を振ると、音がします。
中身が立てる音を聞き分けて、同じ音を見つけられるかな?② 太鼓と鈴を使って、みんなでリズムを練習しています。
お手てを伸ばして、真剣です!
舌で感じる味覚を学んでいきます。
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秋のお芋ほり!
自分で掘ったお芋を、包丁で切ります。かたいお芋もとっても上手にきっています。
おいしそうなふかし芋が出来上がりました!
自分たちでお料理すると、美味しさも倍増です。
鼻で感じる嗅覚を学んでいきます。
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みんなで育てて、収穫した枝豆です。ぐつぐつ茹でてお湯を切ります!
枝豆が落ちないように気を付けながらザルを振ります。
お母さんのお仕事を良く見ているんですね。茹でたての枝豆の良い香り!
美味しそうな匂いに、鼻が敏感な子どもは惹きつけられます。
数
モンテッソーリ教育における「数」とは、主に十進法を中心に、記憶を伴ってくる四則計算へと発展させていきます。
数量と数字と数詞の三つを必ず統合させ、順を追いながら繰り返し丁寧に進めていきます。
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算数棒は一番長い棒から一番短い棒を階段状に並べます。
それぞれの棒がいくつの色に分かれているかを一緒に数えて、数を理解していきます。 -
並べることが出来ました。
一つずつ増えていっている事を理解して、数と量を理解していきます。 -
1000のビーズです。
100のビーズが10あります。1、10、100、1000の実数をビーズで確かめていきます。 -
それを、一つずつ数えていきます。大きい数が量で理解できるようになります。
- 数量概念の基本練習:10までの量と数の理解、数量と数字の認識
- 十進法1:十進法の基本的構成の認識
- 十進法2:十進法による加減乗除の概念
- 十進法2との並行練習:加減上限の強化練習
- 記憶による加法・減法・乗法・除法:記憶を伴う加減乗除の強化練習
言語
モンテッソーリ教育における「言語」とは、「話しことば」から「書きことば」そして「考えるためのことば」「表現するためのことば」へと繋げるために、語り掛け・興味をもったものを習得するための手助けをすることです。
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模型の果物のなまえの文字板を選びます。名称つくり。
逆パターンもあります。 -
チョークを使って、文字盤に字を書きます。
真っすぐ、とめ、はね、はらい、に気を付けながらなぞります。
- 話しことば
ことばを身につけ、そのことばの意味を正しく理解し、使用する力(理解力・表現力)を養うことです。 - 書きことば(書き方)
文字を書くためには沢山の作業を行う必要があります。そのために必要な発達を養います。
例)記憶力(文字の形・筆順など)視覚(文字の長さや曲がり方・交差する具合など)筋肉(手の動きの柔軟さ、調節)触覚(直接指で触れて書くこと)
- 書きことば(読み方)
書き方と並行しながら、ことばの内容を認識出来るように練習する。
- 文法
文章を正しく理解したり、表現したりするための手段として、ことばの法則や規則に気づかせます。
文化
モンテッソーリ教育における「文化」とは、生命の神秘への興味や芸術に関する表現力など、多岐にわたった子どもの興味を対象とした幅広い分野です。他の4つの分野が統合された、総合学習としても考えられます。
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国旗の本を見て、その国の文化に触れます。
イギリスの国旗を書いて、その下に国の説明文を書いています。 -
世界地図を作っています。
大陸の名前を紙に書いて貼っていきます。 -
世界地図のパズルです。
地球儀をもとに、平面に作成します。 -
プランターでなった茄子を収穫することも立派なモンテッソーリ教育です。当園ではお野菜をたくさん作って、みんなで育てて収穫しています。
沢山育ってとってもうれしそうです!