モンテッソーリ教育における「日常」とは「日常生活の練習」です。
それは、大人が日常の生活で行っている様々な生活様式を子どもが学び練習することです。
カトリック光丘幼稚園では、2歳半から6歳までの子どもが、のびのびと自発的に繰り返して練習出来るように配慮しています。
世界中の生活様式それ自体を「文化遺産」としてとらえ、日本に住む子どもはそれを受け継ぐ担い手として成長・発達できるよう方向づけています。
では、日常生活の4つの分野を見てみましょう。
①基本的な運動
日常生活の練習を行うために基本となる運動のことをいい、からだ全体からとらえた運動のことをいいます。
例)歩く・立つ・座る・運ぶ・折る・注ぐ・縫う・切る 等々
②社交的なふるまい
人と接する時の社会生活を円滑にするための礼儀や規則などのことをいいます。
他人に迷惑をかけたり不愉快にさせたりしないように、相手の立場に立ってふるまうことを重視しています。
例)挨拶の仕方・感謝とお詫び・観察の仕方・お返事の仕方・物の受け渡し・食事のマナー・外遊具の使い方 等々
③環境への配慮
動物や物に対して、きれいにしたり、動植物の世話や飼育および管理して、みんなが気持ちよく生活できるような配慮をしています。
例)掃除・洗濯・アイロンかけ・花の水切り・動植物の世話・作業の準備
④自己への配慮
自分でやろうとする心をはぐくみ、社会に羽ばたくために必要な能力を身につけるためのものです。
例)着替え・靴の手入れ・持ち物の管理・歯の磨き方・手足顔の洗い方 等々